メタルフリー修復物(白い詰め物、被せ物)についてご存知ですか?

ジルコニアブリッジ

こんにちは。たかち歯科 歯科技工士の阪崎と申します。
私が学生時代、先生に”自分の歯だと思って作りなさい”と教わったことがあります。

その言葉を胸に、患者様の立場になり、笑顔で日々過ごせたらという思いで、被せ物や入れ歯、矯正装置、マウスガードなど、世界にひとつだけのオーダーメイドを製作しています。

ところでみなさんは、歯科医院などで、”メタルフリー”という言葉を目にされたことはありますか?

メタルフリー修復物とは、金属を使わないで製作された歯科修復物です。簡単にいうと、「銀歯」ではなく「白い」詰め物、被せ物のことです!

素材は、レジン(樹脂)、セラミック、ジルコニアなどがあります。

これらは最近まで、全て自費治療でしたが、2014年より、CAD/CAM冠(キャドキャム)が保険導入され、2016年には、ファイバーコア(土台)が保険導入されました。

CAD/CAM冠とは、歯の形をコンピュータ上に入力し、加工機が歯の色に似せたブロックを削りだして製作された歯のことです。

保険適用されるのが、第一小臼歯と第二小臼歯(真ん中の歯が1番目で、4番目と5番目の歯のこと)
素材は、ハイブリッドレジンというプラスチックを硬くしたものです。

CAD/CAM冠が保険導入される前は、銀歯で目立ったり、白い歯にする場合は、自費治療のため費用の負担が大きかったと思います。

☆患者様がご自分の歯に選ぶときのポイントですが、保険治療で見た目を重視される方や金属アレルギーの方は、CAD/CAM冠を、強度を重視される方は、金属冠を選択されたら良いと思います。また、自費治療になりますが、強度があり、見た目も天然歯に近い歯にしたい場合は、セラミックやジルコニアなどを選択されたら良いと思います。

ファイバーコア

メタルコア

次にファイバーコアについて説明します。歯の神経や根っこの治療が済んだ後、普通は金属で土台を作るのですが、金属の代わりにファイバーレジンで作った土台のことです。特長として、金属と比べると色調が白いため自然で、歯根が割れにくいなどがあります。

また、ジルコニアはセラミックの中で1番硬く、白い金属とも言われダイヤモンドの代わりとしても使われています。なので、歯科用のジルコニアは、その特長から奥歯の被せ物やブリッジに適しているのです!

このように、最近は”白いつめもの、かぶせもの”への一般の方の興味も高まっていることもあり、よりリーズナブルな価格で、そして、メタルフリー修復物は、アレルギー予防など健康上のメリットも高いと言われています。もしも、わからないことや、聞きたいことがありましたら、お気軽に相談してくださいね。

さて、CAD/CAM冠などが保険導入され益々、メタルフリーが注目される中、私は各社メーカーの説明会や有識者による講演会等へ足を運び、学ばせて頂いております。

近々では、7月に三沢市で開催された講演会へ院長と一緒に参加してきました。
当日は、土曜日で早朝テニスをし、仕事を終え、院長が運転する車で道の駅おがわら湖で休憩しながら、三沢七夕祭りで賑わう街へ向かいました。

講演内容は、

東京歯科大学 クラウンブリッジ補綴学講座教授 佐藤 亨先生による、

「メタルフリー修復臨床の勘所と注意点〜オールセラミッククラウン・CAD/CAM冠〜」でした。

豊富な臨床経験と様々な研究結果から、たくさんの貴重な情報をご教授くださり大変参考になりました。
主催されました三戸郡歯科医師会、むつ下北歯科医師会、八戸歯科医師会、上十三歯科医師会の皆様、また関係者の皆様、ありがとうございました。

帰りの車中で院長と、講演内容を復習しポイントを確認しながら、院長を七戸十和田駅へ送りました。(翌日、仙台で講演会に参加のため。お疲れ様です)

今回の講演会に参加でき、とても有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。

早速、臨床に活かし、インプットした事をアウトプットし患者様のため研鑽を積んでまいります。

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歯科技工士 阪崎

歯科技工士 阪崎

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