口呼吸や虫歯、歯周病は万病のもと

たかち歯科スタッフの工藤です。もうすぐ夏ですね。

先日、今井一彰先生の講演会『口呼吸と病巣疾患について』に参加して来ました。

今井先生は『あいうべ体操』を考案された方でテレビや雑誌でもたくさん取り上げられています。
2年ほど前にも一度、あいうべ体操についての講演会に参加させていただき鼻呼吸の大切さ、口呼吸をする事で起きる弊害について学ぶ機会がありました。

今回は、そこから一歩踏み込んで、口呼吸だけではなく、歯肉炎や歯周病が全身疾患に関係しているというお話を聞いてきました。

むし歯菌や歯周病菌は血流にのって全身へ飛びひする!

講演会のテーマになっている『病巣疾患』ですが、ある病気(自覚症状が全くないか、あっても軽い症状)にかかって、その病気が原因で別の病気を引き起こす事をいいます。
例えば、皮膚炎がずっと治らなかった方が、お口の中の治療を始めると皮膚炎が改善に向かう事があるそうです。
他にも、リウマチの方が歯肉炎の治療をする事で炎症反応が低下することもあるそうです。
また、多形滲出性紅斑の方が口呼吸を鼻呼吸に変えると症状が改善に向かったそうです。
今井先生の所に来院される様々な病気の患者さんの中には、歯科医院に行って口腔ケアを受けて、お口の中が炎症がない状態だと、病気の症状が改善する方がたくさんいらっしゃるそうです。

つまり、『ほとんど症状のないお口の中のちょっとしたトラブルが原因で別の病気を引き起こす可能性がある』ということです😱
内科的な病気と歯肉炎や歯周病は別の問題と考えがちですが、とても深い関係があるのがわかりますね💦💦
『お口の中は全身とつながっている』この当たり前の事実が忘れられがちなことは、健康を考える上で大きな盲点となっているわけです‼️

また、『小さな頃からしっかりとした鼻呼吸の習慣をつけないと様々な内科的な病気の原因になる可能性がある』こともお話しておられました。
小さな頃から『食事をしっかりと噛むこと』『鼻で息をすること』は、おうちの方の指導のもとに学習する必要があります。正しく噛むこと、正しく食べること、正しく息をすることは『できて当たり前』ではなく『学習していかなければ身に付かない』ものです。
当院では、離乳のはじまりから小学校を卒業するまでが、これらを学習する好機ととらえています。
小さなお子さんをお持ちの方は、お子さんの食事の噛み方や飲み込み方、いつも鼻でしっかりと息をしているかを一度しっかりと確認してみてください👀
今まで気が付かなかった、お子さんの癖や悪習慣を見つけることができるかもしれません 。
何か気になる事を発見したら、いつでも私達にご相談ください😊

当院でも虫歯の治療だけではなく、正しい噛み方、正しい飲み込み方、そして正しい呼吸について患者様にお話しする事があります。
患者様が口呼吸を鼻呼吸に変えることで、風邪をひきにくくなったり、またアレルギーなどの耳鼻科疾患の症状が軽くなることを、私達は時々経験しています。
歯科医院に来院して虫歯や歯並びについてだけではなく、全身の病気についてのお話をされるのは、患者様からするとビックリされる事かもしれませんね😳

 今井先生は、鼻呼吸の大切さや、口呼吸によって引き起こされる病気について、またたくさんの先生方との対談の様子をブログや動画にアップしておられます。
1人でも多くの方に見てもらい、1人でも多くの方の力になりたいということで、とても分かり易く解説されています。
興味のある方は是非『みらいクリニック』のブログをチェックしてみてください👆

しばらく歯科検診を受けていないなぁと思っている方がおられましたら、この機会にお口の中だけではなく全身疾患の予防の為にも、歯科に受診されてみませんか😊
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スタッフ 工藤

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